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家族相談士はどんな資格?

目次



家族相談士とはどんな資格?


 家族相談士は日本家族心理学会と日本家族カウンセリング協会が協同で運営する家族心理士・家族相談士資格認定機構が認定する資格で、1992年に設けられました。

 家族問題と聞くと、家庭内の人間関係を想像しますが、それだけではありません。今日の家族問題は学校や職場、地域社会などとの結びつきがあり、家族に対する心理的援助を行うには広い角度から状況を把握しなければなりません。

 個人の行動や問題は少なからず家族関係の影響を受けています。そのため、家族相談士は家族カウンセリングを通じて家族関係の調整や良好な家族関係を築くための助言、指導などを行います。

家族相談士が活躍する職場


 家族相談士の職場と聞くと相談窓口での業務を連想するかもしれませんが、それだけではありません。家族の問題は職場や学校、介護の問題と深くつながりがあることから、教育分野、福祉分野のほか、各種啓蒙活動を行っています。

 家族相談士が活躍する職場としては、教育分野では小学校、中学校、高校、大学、幼稚園、保育園、養護学校など、福祉分野では身障者施設、特別養護老人ホームなど、地域社会の分野では自治体業務での個別相談業務や電話相談などがあります。

資格認定試験の受験資格


 家族相談士の資格試験を受験するには、以下のいずれか一つに該当する必要があります。

  • 家族心理学の領域において、研究実績および臨床経験(教育相談や電話相談など、家族カウンセリングと関わりのある実務経験が1年以上あること)
  • 家族相談士養成講座を受講し、修了が認められたもの(修了年度の制限があります)
  • 家族相談士資格が失効しているもの(失効後2年以内に限る)

資格試験の日程と費用


 家族相談士の資格試験にかかる日程は以下の通りとなっています。

項目 日程
申請書類請求期間 11月頃
申請書類提出期間 11〜12月の1週間程度
書類審査 12月下旬
筆記試験 2月頃
面接試験 3月頃


 また、資格試験にかかる費用は以下の通りとなっています。

項目 費用(税込)
申請書類請求費 1080円
資格審査料 21600円
認定登録料 32400円

家族相談士養成講座とは


 家族相談士の養成を目的として、日本家族カウンセリング協会と関西カウンセリングセンターがそれぞれ、家族相談士養成講座を行っています。この講座を受講し、修了することによって資格認定試験の受験資格が与えられます。

 なお、この家族相談士養成講座は誰でも受講できるわけではなく、受講資格は以下のようになっています。

  • 家族心理士・家族相談士資格認定機構より養成指定を受けた団体(日本家族カウンセリング協会および関西カウンセリングセンター)が受講を妥当と認めたもの
  • 医師や看護師、保健師、保育士など、心理・福祉・医療・教育・産業・司法関係等の専門職であること
  • 心理学および関連領域(教育・福祉・看護など)の大学生、大学院生および卒業したもの
  • 日本家族心理学会、または日本家族カウンセリング協会に在籍しているもの

 この養成講座は前年度3月末までが申込期限となっており、5〜11月の土曜日または日曜日に開催されます。カリキュラムは42コマとなっており、受講費用は172800円(教材費含む)となってます。



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